Uber Eats(ウーバーイーツ)は飲食店の料理を宅配してくれるサービスとして2016年から日本でもサービスが開始され、大阪では2018 年 4 月からサービスが対象となりました。
報酬の仕組みや働き方などから、働き先としても注目されており、現在ではさまざまな方面から注目されている業種でもあります。
ここでは、Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーの大阪での稼ぎ方を、報酬の仕組みエリアの特徴から検証していきます。
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーの仕組み
一般的なアルバイトやパートタイマーとは異なり、Uber Eats(ウーバーイーツ)で配達パートナーとして働く際は、働き方や報酬の仕組みを理解することがまずは大事です。
「働き方の仕組み」「報酬の仕組み」まずはこの2点を重点的に理解していきましょう。
働き方の仕組み
Uber Eats(ウーバーイーツ)で配達パートナーとして働く場合、雇用契約と呼ばれるものは発生しません。
Uber Eats(ウーバーイーツ)で配達パートナーをする際は、「個人事業主」としてUber Eatsと契約を結びます。
Uber Eats(ウーバーイーツ)で配達員を従業員やスタッフとは呼ばずに「配達パートナー」と呼ぶのは、この契約の形態が大きな要因と言えるでしょう。
個配業務においては珍しい話ではありませんが、一般的なアルバイトやパートタイマーでこの形式を採用している企業はあまりないため、馴染みがない方も多いと思いますが、Uber Eats(ウーバーイーツ)で配達パートナーとして働く場合は、あくまでも「個人事業主として仕事を受ける」ということを前提に仕事を行いましょう。
報酬の仕組み
Uber Eats(ウーバーイーツ)で配達パートナーとして働く場合、雇用契約ではなく個人事業主として契約になるため、報酬は一般的な時給や日給といった固定給ではなく、1配達に対して○○円といった、「完全出来高制」となります。
例えば、1配達に対しての単価が400円だった場合、1時間で4件の配達を行えば、時給換算で「1200円」ということになり、逆に1時間で2件しか配達できなかった場合は時給換算で「800円」ということになります。
一般のアルバイトやパートタイマーとは違い、時間ではなく件数で報酬が決まるため、完全出来高制の場合は、自身の裁量が報酬の高低に大きく影響すると言えるでしょう。
報酬の中身をしっかりと理解する
Uber Eats(ウーバーイーツ)からの報酬は、配達1つに対しての単価ですが、単価はさまざまな項目や要素によって構成されています。
基本となる算出方法は「基本報酬+インセンティブ-サービス手数料=報酬」となり、これら項目をそれぞれ理解することが大事です。
ベースとなるのは基本報酬
Uber Eats(ウーバーイーツ)からの報酬は、この基本報酬がベースとなります。
基本報酬はいつくかの要素によって構成されており、要素それぞれは配達エリアや配達距離によって異なります。
受け取り料金 | 飲食店から料理を受け取る際に発生する料金で、エリアによって単価が変動します。 |
受け渡し料金 | 注文者に料理を受け渡した際に発生する料金で、エリアによって単価が変動します。 |
距離料金 | 配達した距離に応じて発生する料金で、1km単位で計算されます。 |
基本報酬は「受け取り料金」「受け渡し料金」「距離料金」これら3つの要素によって構成されています。
「受け取り料金」「受け渡し料金」は配達エリア、「距離料金」した距離に応じてそれぞれ変動します。
以下にある表は、2019年12月に公表された、Uber Eats配達パートナーの基本報酬の内訳です。
エリア | 都道府県 | 受け取り料金 | 受け渡し料金 | 距離料金(1km) |
関東 | 東京 | 265円 | 125円 | 60円 |
埼玉 | 265円 | 125円 | 60円 | |
千葉 | 265円 | 125円 | 60円 | |
神奈川 | 250円 | 120円 | 60円 | |
中部 | 愛知 | 215円 | 105円 | 60円 |
近畿 | 大阪 | 215円 | 105円 | 60円 |
京都 | 215円 | 105円 | 60円 | |
兵庫 | 215円 | 105円 | 60円 | |
九州 | 福岡 | 215円 | 105円 | 60円 |
このように、「受け取り料金」「受け渡し料金」はエリアで単価が変動し、距離料金は一律単価ですが、配達した距離に応じて金額が変動する仕組みとなっています。
この表だけを見ても、東京と大阪で差額が生じることが分かります。
今回は大阪エリアについての検証なので、以下の表では大阪と東京を比較した際の差額を表しました。
受け取り料金 | 受け渡し料金 | 距離料金 | 単価/1件 | 4件/1時間 | |
東京 | 265円 | 125円 | 60円 | 450円 | 1800円 |
大阪 | 215円 | 105円 | 60円 | 380円 | 1520円 |
(1時間で1kmの配達を4件行った場合の比較)
表にもあるように、1件当たりの単価での差額は70円になりますが、これを時間給で換算した場合は、280円という差額になります。
1日7時間労働したとして、日給換算での差額は1960円にもなるので、これは非常に大きな差であると言えます。
ですが、これはあくまでも単純に1件当たりの単価から計算した金額なので、例えば大阪であっても配達効率を向上させれば、東京以上に稼げる可能性も大いにあります。
単価はあくまでも目安として考え、報酬の高低はやはり、配達パートナーそれぞれの裁量によって大きく影響されると言えるでしょう。
インセンティブは追加で発生する報酬
Uber Eats(ウーバーイーツ)では、配達の成果や状況、人などに応じて追加報酬が支払われることもあり、これをインセンティブと呼びます。
インセンティブは大きく分けて2種類あり、これらそれぞれの特徴を理解することも報酬アップのコツと言えます。
ブースト | 時間帯や天候、曜日や人などさまざまな要素によって変動する数値で、算出された数値を基本報酬に掛け算することによって、追加報酬として支払われます。
例えば大阪エリアでブースト値が1.2の場合は「380円×1.2=456円」となり、76円がブーストで得た追加報酬になります。 |
特別キャンペーン | 季節やイベントなどに応じて不定期で実施される追加報酬で、特にこれといった規定がある報酬ではなく、エリアによって内容が異なる場合もあります。
他にも、「1日で○○回配達を達成した」など、クエスト要素のあるキャンペーンもあり、こちらは随時実施されているケースが多いです。 |
このように、インセンティブはさまざまな環境や状況に応じて発生します。
特別キャンペーンは決まった季節やエリア拡大時など不定期で実施されていますが、ブーストやクエストは比較的随時発生する追加報酬なので、これらを上手くかみ合わせることで、より高い報酬を得ることができます。
また、実際の給料換算・時給換算についての実績を下記ページで公開しているので詳しく知りたい方は下記ページを見てみてください。
>>Uber Eats(ウーバーイーツ)の時給換算を公開。バイトの給料・収入より稼げる?日本中の配達パートナーの収入を公開。
サービス手数料を差し引いた金額が最終的な報酬
サービス手数料とは基本報酬から差し引かれる手数料のことで、この手数料を差し引いた金額が、最終的に貰える報酬ということになります。
例えば、1件380円の配達を行いブーストが1.2発生した場合は「380円×1.2」で算出された76円が追加報酬として発生し、380円の10%である38円が手数料として発生します。
「基本報酬380円+追加報酬76円-手数料38円」ということになるので、最終的な報酬は「418円」ということになります。
大阪の宅配事情は?
配達の効率化を求める上で、そのエリアの立地や宅配需要などは大いに影響します。
ここらは、大阪エリアの宅配事情について見ていきましょう。
大阪府の基本情報
大阪府の基本情報 |
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大阪府全体の総人口はおよそ8,825,075人とされており、大阪市にしぼるとおよそ2,743,735人とかなりの人口の数であると言えます。
人口に伴ってか、観光、産業、工業、サービス業など経済も非常に充実しており、大学や専修学校も全国と比較しても多く、ビジネスにおいてはさまざまな分野で需要が高いと言えます。
平均時給も大阪府全体で1088円とされており、これは全国平均の1055円を上回る金額であることから、完全出来高制を採用するUber Eats(ウーバーイーツ)であっても、時間給換算で高い目安を設定できると言えるでしょう。
大阪での対象エリアは?
Uber Eats(ウーバーイーツ)大阪は、2018年4月から大阪市内10区からスタートしました。
その後徐々にエリアを拡大し、大阪市全体はもちろん、大阪府下でもサービスの対象になっています。
Uber Eats(ウーバーイーツ)大阪の対象エリア |
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Uber Eats(ウーバーイーツ)は大阪以外にもさまざまな県や地域がサービスの対象になっていますが、他のエリアと比べても、大阪に関しては対象エリアが広い印象です。
宅配の需要は?
上記でもあるように、大阪府は人口も全国的に多くまた、それに伴いさまざまな事業が活発なので、企業や工場、飲食店なども全国的に多いエリアであることから、宅配需要は全国的に高いと言えるでしょう。
また、Uber Eats(ウーバーイーツ)のコンセプトは「飲食店の料理を宅配する」ことなので、大阪の特徴とUber Eatsのコンセプトは非常にマッチすると言えます。
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーの大阪で稼ぐポイント
それは最期に、Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーを大阪で行った際の稼ぐ方法を、ここまでの情報を踏まえて解説していきます。
配達の効率化
大阪エリアで配達パートナーを行う際は、報酬の仕組みを理解した上で配達の効率化を目指すことが一番の稼ぐポイントと言えます。
配達の効率化と一言でいっても、立地条件、需要の高さ、インセンティブなどさまざまな要素がそこに生じるので、まずは自分が行う配達スタイルに合せることが基本となります。
例えば、主婦の方であれば午前~夕方までが活動しやすい時間帯なので、昼食時に宅配需要が高い企業の多いエリアを選ぶ、また、学生さんの場合であれば夕方~夜間の時間帯が活動しやすい時間帯なので、夕飯時に宅配需要が高くなる住宅街エリアなど、立場や状況に応じてエリアを選択するのも、配達効率化の方法のひとつと言えます。
平均時給を目安にする
Uber Eats(ウーバーイーツ)での報酬は完全出来高制なので、配達パートナー自身の裁量で報酬の高低が決まると言えます。
このように報酬の金額が裁量によって変動する場合は、そのエリアの平均時給や全国を対象にした平均時給が、報酬の目標目安になります。
大阪エリアの場合、平均時給が1088円なので、これを目安に考えた場合は、1kmの配達(基本報酬380円)3件が最低ラインといえます。
ですので、大阪エリアで高報酬を目指す際は、1時間当たりの配達件数を4件以上に設定し、それに加えインセンティブなどを上手く活用するなどの工夫をすれば、より多くの報酬を得ることも可能と言えるでしょう。
まとめ
ここでは、Uber Eats(ウーバーイーツ)大阪エリアの特徴や報酬の仕組みなどから、配達パートナーの稼ぐポイントなどを検証しました。
エリアに問わず共通して言えることは、「仕組みの理解」「配達の効率化」「平均時給を目安にする」この3点がUber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーとして稼ぐポイントだと言えます。
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーとして働く際は、配達スタイルとそれに合ったエリアをしっかり把握し、平均時給を目安にしてそのエリアごとで高報酬を目指していきましょう。
配達パートナーを始める方はまずはUber公式ページよりWeb登録をして、それからバッグの受け取りなどになります。
まずWeb登録から進めましょう。
また、実際の給料換算・時給換算についての実績を下記ページで公開しているので詳しく知りたい方は下記ページを見てみてください。
>>Uber Eats(ウーバーイーツ)の時給換算を公開。バイトの給料・収入より稼げる?日本中の配達パートナーの収入を公開。